カテゴリー: 留学の費用 

アメリカの大学の学費の「安い」「高い」をどのように考えればいいのでしょうか?

アメリカでは、大学によって学費に大きな差があるようですが、その差はどのように考えればいいのでしょうか?


「学費」と「教育の質」は無関係ではありません。

アメリカは「教育と安全はお金で買え」というお国柄です。したがってレベルが高い大学ほど、学費も高くなる傾向があります。

たとえばハーバード大学の年間の学費(tuition & fees)は約50,420ドル、イェール大学は53,430ドル、コロンビア大学は約56,608ドルもします(2018年度)。

いずれも私立の名門大学の例ですが、では州立大学は安くなるかといえば、必ずしもそうではありません。というのもアメリカの州立大学は、原則的に「州民優先」のポリシーがあって、入学基準や学費などの面で、その州に住んでいる人を優遇するからです。

たとえばUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の年間の学費は、州民であれば約13,225ドル(2018年度)ですが、留学生も含めて州外のは、42,000ドル以上に跳ね上がります。ほとんど私立大学と変わりません。

アメリカで最も学費が安いのは「コミュニティ・カレッジ」と呼ばれる二年制の公立大学です。その地域(コミュニティ)に住んでいる人にできるだけ安く教育あるいは職業訓練を提供することを目的としていますが、留学生であっても、6,000〜10,000ドルくらいで済みます。ただし基本的に「だれでも受け入れる(open admission)」ことを理念としていますので、良質の教育はそれほど期待できないかもしれません。

またコミュニティ・カレッジや四年制の州立大学は、留学生に対しては奨学金をほとんど出してくれません。留学生でも奨学金を得やすいのは私立のほうです。

さらに、学費が安くても、その大学に寮がない場合は、アパートの家賃や車、保険など思わぬお金がかかります。留学費用を考える際には、学費だけではなく、生活環境にも目を向けることが大切です。


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